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2017/5/26(金)-5/28(日)伝統的なヨーガの
理論と技術に親しむ

ヨーガの実践 講義の様子 ヨーガの実践

このワークショップは、インドの伝統的なヨーガのリソースに段階的にアプローチして行くことで、ヨーガへの理解と自信を深めて行く「伝統的ヨーガの理論と技術」のプログラムの一環です。 内容は一般レベルで、ヨーガの初心者の方から長年ヨーガを実習されている方、また、現在ヨーガの指導に携わっている方にも有益な内容です。

ヨーガの理論的な枠組みである『ヨーガ・スートラ』(紀元前3世紀頃パタンジャリ編纂)のヨーガ哲学(ヨーガ・ダルシャナ)を概観しつつ、技術面でのリソースを提供しているゴーラクシャナータ(10世紀頃)系のハタ・ヨーガ(ハタ・ヴィッディアー)の伝統へ現代的な視点からアプローチして行きます。そして、インド哲学的な身心論や、ヨーガの歴史的な流れを俯瞰しつつ、スタンダードな近代的ヨーガの理論と技法への理解を深め、個々人の具体的な実習の方向性が確立されるように構成されています。

「ヨーガのコンセプト」では、伝統文献に見られるヨーガのコンセプトの確認と、 実際のヨーガ実習の枠組みとなる近代的ヨーガ理論とスタンダードな技法群を確認します。 「ヨーガの歴史的背景」は、インドの歴史と文化、インド哲学やインドの宗教思想の流れ、1920年代からのヨーガの近代化のプロセスの背景について概観しながら、ヨーガの背景にあるインド起源の精神価値体系について考察します。 「ヨーガの実習」では、具体的にヨーガの実習で効果を積み上げて行くためのガイドラインが詳細に論じられます。

また、以上の内容をカバーしながら、参加者のみなさんと一緒に、現代社会に生きるわたしたち日本人にとってのヨーガとは何か?という根本的な課題も議論されて行きます。

日程:
《A日程》2018年5月18日(金)~20日(日)
《B日程》2018年5月25日(金)~27日(日)
※A,B日程の講義内容は同等です。2018年は例年より少人数(15名程度)で開催予定です。 相方先生主催のワークショップ「技術編」(下記参照)に参加される方は優先的にA日程にて受け付けます。技術編に参加されない方はB日程にご参加ください。
参加費:
48,000円 [2泊3日](税込)
講師:
相方 宏・ひで子
レベル:
一般向け(初心者から経験者、指導層まで)
内容:
「ヨーガのコンセプト」
「ヨーガの歴史的背景」
「ヨーガの実習」
  • *宿泊費、食費、プログラム参加費のすべてを含みます。
  • ※例年、ワークショップ直前にキャンセルされる方が多く見受けられます。
    参加されたい方に席をご用意するためにも、申し込みをされる際は、ご自身のスケジュールの確認をお願いいたします。

ご予約はこちら

◎「伝統的ヨーガの理論と技術・技術編」開催について

上記A日程に続いて、相方先生主催による「伝統的ヨーガの理論と技術・技術編」のワークワークショップが開催されます。

日程:
2018年5月20日(日)~5月23日(水)[3泊4日]
内容:
技術編(アーサナ/プラーナーヤーマ/ムドラー)
対象:
ヨーガ経験者/技術面の深化を志向する方

興味のある方は、次のページをご参照のうえ、相方先生へ直接お申し込みください。
https://www.facebook.com/dentotekiyoga/

ワークショップスケジュール

1日目

■13時
集合
■14時
木と人ホールへ移動
■14時半
オリエンテーション・実習
■16時半
入浴
■17時半
夕食(里の家ホール)
■18時半
入浴
■19時半
講義
■22時
消灯

2日目

■6時
木と人ホールへ移動
■6時半
メディテーション
■7時
実習・講義
■9時
ティーブレイク
■10時半
朝食(木と人カフェ)
■12時半
実習・講義(木と人ホール)
■14時
ティーブレイク
■15時
自由時間・入浴
■17時半
夕食(里の家ホール)
■18時半
入浴
■19時半
講義(里の家ホール)
■22時半
消灯

3日目

■6時
木と人ホールへ移動
■6時半
実習
■8時半
移動・荷物整理
■10時半
朝食(里の家ホール)
■12時
講義(里の家ホール)
■13時
解散
  • ※都合によりスケジュール等変更になる場合がございます、ご了承下さい。

【伝統的ヨーガの理論と技術】

ヨーガの歴史は古く、そのルーツはインドの精神的修行法として伝承されて来た身心統合・精神統一の方法論にあります。1920年代にヨーガの学術的研究が西インド・マハーラーシュトラ州のロナヴァラに設立されたカイヴァリヤダーマ研究所で着手されたことで、サイエンスをベースとした近代的ヨーガが一般社会の医療・教育分野に浸透して行くプロセスが始まりました。1960年代以降、ヨーガはある種の神秘的な装いを纏うインド発の健康法として諸外国にも広く伝搬されて行き、日本にも1960年代からヨーガが紹介されて来ました。日本では1990年代にヨーガが絡む大きな社会的スキャンダルによる停滞がありましたが、近年再びヨーガ・ブームと呼べる時期が到来しています。

しかし、ヨーガは無限とも言える多様性を許容するインドの宗教文化に伝承されて来たため、誤解や混乱も多い分野です。特に、基準となるスタンダードな理論や技法への認識の不足が、しばしばヨーガの常識的な理解や社会的受容への障害になって来ましたし、ヨーガにまつわるスキャンダルの温床にもなっていました。

ヨーガの本家インドでは、インド国外でのヨーガの恣意的な解釈や行き過ぎた商業化、またインド国内でのヨーガへの関心の高まりから、2008年にモラルジデサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)主導によりインド・ヨーガ協会(Indian Yoga Association)が結成され、ヨーガのスタンダード化とヨーガ教育課程へのガイドラインを策定する作業が着手されました。そして、2014年にヒンドゥー民族主義系のインド人民党(BJP)政権が成立したことで、積極的なヨーガの国策化が進められると同時に、ヨーガを世界的な文化戦略のツールとする政策が進行中です。2015年から国連で「6月21日」が「世界ヨーガ・デー」として制定されたことに合わせて、国立ヨーガ研究所から「ヨーガ共通手順(Common Yoga Protocol)」が提示され、同時にインド政府AYUSH省後援でQCI(Quality Council of India/インド品質協会)によるヨーガ指導者検定試験制度が導入、2017年には公式ガイドブックも出版されました。また、インド国内の各大学にヨーガ学科の開設が推進されるなど、本家インドではヨーガを巡って「地殻変動」とも言える環境変化が起きています。

わたしたちがこれからもヨーガと関わって行く限り、インドで現在進行中の動向を無視することは出来ないでしょう。とかく今までヨーガには実体のない「鵺(ぬえ)」のようなところがありましたが、ヨーガに関する客観的で公的な基準が明確になって来たことで、今後どのような距離感でヨーガと付き合って行くかの考察と具体的な対応が可能になって来ました。またインド側が「ヨーガはインドの伝統文化である」という主張を前面に押し出して来たことで、ヨーガと健全な関係を築いて行く上での日本人としての主体性も問われて来ています。

現在インドで進行中のヨーガのスタンダード化も、1920年代からロナヴァラに蓄積されて来た学術的なヨーガのリソースを土台としています。日本でも、今後も健全なヨーガの活動が持続的に発展し、ヨーガによる恩恵が提供されて行くには、常にインドの伝統的リソースに基づいたニュートラルで学術的なヨーガの知識を確認して行くことが有益です。各個人の多様な関心に答える柔軟性もヨーガの特性のひとつですが、どのようなスタイルのヨーガに興味を持つ場合でも、ある段階でロナヴァラに蓄積されて来たヨーガのリソースについて知って行くことは望ましいステップと思われます。

2008年から着手された「伝統的ヨーガの理論と技術」というアプロ―チは、ヨーガとライフワーク的な付き合い方を志向されている方、インドへのヨーガ留学を考えている方、またインド政府AYUSH省後援のQCIヨーガ検定試験の受験を考えている方へのサポートとなるよう最適化が進められています。

相方 宏

講師プロフィール

相方 宏(あいかたひろし)

1959年広島生まれ。
東京外語大インド・パーキスターン学科卒インド・マハーラーシュトラ州のカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ卒(DYEd1990-91)、1991-93年プネー大学哲学科修士課程(M.A.)修了、博士課程(Ph.D.)退学。1995−7年インド政府給費留学生(ICCR)、1996年インドの大学講師資格試験通過(SET/哲学)。近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスヴァーミー・クヴァラヤーナンダ(本名ジャガンナート・グネ:1883-1966)に育成され、クヴァラヤーナンダの設立したカイヴァリヤダーマ研究所の主要スタッフであったマノハール L.ガロテ博士(1931-2005)に師事。ガロテ博士が1996年に設立したロナヴァラ・ヨーガ研究所のプログラム・コーディネーター。また、2014年に開講されたカイヴァリヤダーマ研究所のオンラインコースのメンター。1998年よりタイランドの大学でヨーガを医療・教育分野に導入する活動に従事(シーナカリンヴィロード大学哲学宗教学科、ソンクラー大学看護学部)。2004年よりMCB財団タイ・ヨーガ研究所共同ディレクター(http://www.thaiyogainstitute.com/)。1年をインドでの「研究期間」とタイの大学での「仕事期間」に割り当てながら、ヨーガをテーマとしたインド研究とアジアの精神性の探究を続ける。近年は広い意味での仏教的精神性とヨーガの統合的理解へ注力中。日本では2008年より穂高養生園で合宿セミナー・シリーズを実施。

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