穂高養生園代表の福田俊作です。
この度、人体の修復システムに関する研究スタッフを募集します。

当園は、開園当初から健康を守る上で食事、運動、休息（睡眠）が重要だと考えてプログラムを行なっています。これらの生活要因が人間に備わる自然治癒力を高めると考えられるからです。
外傷や骨折あるいは風邪なども治るのは、人間に備わる治癒力によるものだということは、よく知られるところです。では、生活習慣病やガンに対して治癒力は働くのでしょうか。

開園して間もない頃、あるガン患者の方が涙ながらに話されていたのをよく憶えています。
病院で医師からガンを宣告された時、『私に何かできることはありますか？』と聞くと、『何もありません。』と言われたと。ガンという自分の命に関わる病気になって、自分では何も出来ないのか、とショックを受けたと言われたのです。
その頃は、ガンは発ガン物質やガンの告知が問題とされていました。ところが、１０年ほど前から、２人に１人はガンになる、ガンは生活習慣病だと言われるようになりました。通常の細胞分裂においても、遺伝子の変異は起こっている。
しかしながら、人体には修復システムがあって、遺伝子に変異が起こっても修復していて、修復しきれなかったものがガンになるのだと。つまり、発ガン物質よりも修復システムの問題だと言われるようになったのです。

私はガンのみではなく、あらゆる生活習慣病の予防や治療において、あるいは、健康を維持する上でも、修復システム（つまり自然治癒力）こそ重要なのではないかと考えています。もし修復システムがあるなら、修復力の強弱もあるはずです。それなら、何が修復力を強めたり弱めたりするのか、そこに生活習慣に関わるものがあるのか、この分野のエビデンスはないのでしょうか。

残念なことに、日本における多くの研究は、より細分化された分野でなされているため、修復システムという多分野に関わる研究は見あたりません。又、世界には様々な研究を行う研究者が多数いますが、その論文（エビデンス）は、英語で書かれています。
英語の論文を読める研究者も、自分の研究分野以外の研究論文は読まないのが通常です。つまり、翻訳紹介されなければ、世界に修復システム（自然治癒力）に関するエビデンスがあっても、エビデンスがないものとされてしまいます。なにより、病気の予防や治療に悩み、考える一般の人々には届きません。

１２年前、信州大学医学部大学院で、ガン患者の方２０名に、インターバル速歩という運動療法を実践してもらって、心理的、身体的効果を測るという研究を行ないました。その頃（そして現在も）、運動がガンに影響を及ぼすとは、考えられていなかったのです。

調べてみると、世界ガン研究基金と米国ガン研究機構は、ガン予防の提言を行う目的で、世界中の4000以上の論文を精査し、1997年『食物、栄養とガンの予防』という報告書を刊行していました。さらに、10年後の2007年には、『食物、栄養、運動（Physical Activity)とガンの予防』という報告書を出版しています。その報告書では、運動は子宮体部ガン、（閉経後の）乳がん、そして大腸ガンを予防するのは、ほぼ確実と判定しています。
その他にも関連する様々な研究がありますが、日本ではほとんど紹介されていません。

このような現状の中で私は、世界にある様々な論文から、修復システムに関わる論文を探しだし、翻訳して紹介する必要があると感じています。エビデンスに基づいた病気の予防や治療に関する情報を、医療分野に携わる人や、病気で悩む一般の人々にも届けたいという考えです。

そこで、この分野に関心があり、英語の翻訳やパソコンの検索に習熟する研究スタッフを募集する次第です。興味のある方は、以下の募集要項をご覧いただき、履歴書とともにご連絡ください。

穂高養生園代表
福田俊作

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【募集要項】

募集内容：研究スタッフ

仕事内容：人体の修復システムに関わる論文のリサーチ、翻訳、精査業務

勤務期間：2023年4月〜11月下旬

勤務時間：１日８時間　週休2.5日

条件
下記の条件を満たす方
・医系大学院修了程度
・修復システム（自然治癒力）に深い興味関心がある方
・英語と日本語についてバイリンガルに近い語学力がある方
・医学に関する専門用語を含む論文翻訳が可能な方
・リサーチや情報精査をすることが好きな方

給与：当社規定に準ずる

応募方法
メールまたは郵送にて履歴書をお送りください。
※必ず写真を添付し、メールアドレスは履歴書にもご記入ください。

お問合せ・応募先
穂高養生園　自然治癒力研究所　福田俊作
399-8301 長野県安曇野市穂高有明7258-20
メール　shunsaku@cocoa.ocn.ne.jp