
2025/8/15(金)-17(日) からだと対話する、森の時間

からだの声を聴くって何だろう。
わたしをいつも全力で支え続けてくれている、このからだ。
あたり前すぎて、わたしは、ついその声を無視してしまう。
「頑張る」って言葉で、アクセルを全開に踏んで。
からだが感じている緊張・痛み・違和感。
そんな、からだからの信号を無視して、
突っ走ってないかな。
からだがゆるんでくると、心も自然とゆるんでいく。
からだと心の緊張がほどけたとき、ひょっこりと顔を出す、
わたしも知らない「わたし」。
心地良く、ただそこにいるわたし。
からだと心。
切っても切り離せないこの関係。
からだと心が緊張から解き放たれたとき、
わたしは わたしとつながる。
そんな体験をこの森のなかで。
- 日程:
- 2025年8月15日(金)~17日(日)〔2泊3日〕
- 参加費:
- 78,000円(1人部屋)
- 案内人:
- 蒲池 由香
- 宿泊:
- 森エリア
- ※10%税込。宿泊費、食費、プログラム参加費、繁忙期料金のすべてを含みます。
- ※2~3人連れで同室をご希望の方は、1名あたり6,000円を割り引きます。ご希望の方は予約時に備考欄でお知らせください。このワークショップは、他の参加者との相部屋はご用意していません。
★ゆっくりと養生園の滞在を楽しみたい方には前泊・延泊がおすすめです。新棟、里の家ともに1泊~可能。ご予約時にお知らせください。
案内人からメッセージ
この案内の告知文に書いたこと。それは全部、過去の自分に向けてです。
身体が悲鳴をあげているのに、それでも休むことをせず、走り続ける。休むことが不安で、頑張る事で自分を保とうとする。自分のからだの声を無視して、知識や数字に捉われ、達成感を得るために頑張る。そんな私でした。
そんなふうに、からだの声を無視し続けた結果、私は大きな手術を受けることになりました。足首に激痛が走り、一歩も歩けなくなったんです。歩くどころか、荷重して直立すらできない状態に。
あまりにもの激痛に、一瞬、思考が停止し、深呼吸をして、空を見上げました。気合や根性では、もう誤魔化せないところまで来ているんだと、そこでようやく気づきました。
病院を変えて再検査を受けると、足首の関節内で骨が砕け散り、その破片が軟骨を切り裂いていたとわかりました。想像もしていなかったことが、自分の身体の中で起きていたのです。
「治療法は、骨盤から骨を移植するか、膝から骨と軟骨を取って足首の関節に移植する。このどちらかになります。」
淡々とそう告げた医師の言葉に、私の内側は、自分のからだに対する、なんとも言えない罪悪感でいっぱいになりました。
手術を終えてからしばらくの間、足に荷重をする事を禁止されていたので、ずっと片足立ちか、家ではハイハイの生活。そんな生活がしばらく続いた後、やっと包帯が外されて、久々に自分の足と対面しました。
紺色のペンでマークされ、手術痕の残った⻘白いその足は、静かに息をしていました。包帯の下で、休むことなく血が流れ、たくさんの細胞が、黙々と私を支え続けてくれているのです。
その足を見た時、わたしはやっと、自分の傲慢さに、気付かされました。
わたしのからだだと思っているこのからだ。わたしのからだだけれど、わたしのものではない。そんな、不思議な感覚でした。
そして、今。
手術は上手く行ったけれど、昔とは違う足です。突然、足が棒の様になったりもします。 その度に、わたしは心の中で「ごめんね」って、からだに謝ります。 けれど、謝っても、傷ついた足は、もう元の様には戻りません。
昔の様に動かなくなった足首は、何も言わず、器用に動きを変えて、今も私を支え続けてくれています。わたしのことを、いつも黙って支え続けてくれているこのからだ。わたしは、このからだの一番の理解者でありたいと思うのです。
もし、あなたのからだも、静かに何かを訴えているなら、 どうか、その声を、聴いてあげてほしいのです。
このワークショップでは、原生林をお散歩したり、森の中でゆっくりとした時間を 過ごしながら、ヨーガやヤムナボディーローリングなどのボディーワークを通してからだに生まれる感覚に意識を向け、自分の内側と対話していきます。
森の中で、あなたと、あなたのからだが、そっとつながる時間になりますように。
スケジュール
1日目:8/15(金)
- ■14時
- チェックイン・温泉入浴
- ■15時
- 宿泊棟へ移動 森でくつろぐ時間
(各自、木と人カフェでお茶の時間・森の露天風呂入浴やお散歩) - ■17時半
- 夕食
- ■19時〜21時
- 自己紹介、からだを緩めるワーク1(リラクゼーションのYoga)
2日目:8/16(土)
- ■8時~10時
- 気付きのワーク1(ヤムナボディーローリングのメソッドを使って、からだと対話する時間)
- ■10時半
- 朝食
- ■12時~15時30分
- 森のお茶会(原生林をお散歩、フィードバック)
- ■17時半
- 夕食
- ■19時~20時半
- 自由時間(森で一人を味わう時間)
3日目:18/17(日)
- ■8時半~10時
- 解放のワーク(ヨーガやヤムナでからだを緩め、身体動かす時間)
- ■10時半
- 朝食
- ■12時半~14時
- 呼吸のワーク シェアリング
- ■14時
- 解散
- ※天候などによりスケジュールは多少変更になる場合もあります。ご了承下さい。

案内人プロフィール
蒲池 由香(かまち ゆか)
脚本家・倉本聰のもと、富良野塾の塾生として学びながら、農作業をはじめとする第一次産業に従事し、「創ること」の本質に触れる。役者として舞台に立つ一方で、不規則な生活の中でも「感情に左右されず、静かに在りたい」という思いからヨーガを始める。その奥深さに魅了され、国内外のスタジオを渡り歩き、さまざまなヨーガに出会う。やがて、養生園のワークショップで古典ヨーガに出会い、「ようやく本当の学びが始まった」と感じている。
また、度重なる事故や怪我により心とからだのバランスを崩し、悪戦苦闘した経験から、心とからだのつながりの大切さと難しさを知る。 リハビリの一環として始めたヤムナボディーローリングに深く共鳴し、現在はプラクティショナーとして、各地で不定期にセッションを行っている。
芸術とボディーワークを融合させながら、人と人とのつながり、そこに生まれる 「何か」や、本当の豊かさに出会いたいと願い、模索しながら活動をしている。