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2022/6/17(金)-19(日) わたしの、伝統的ヨーガ入門
〜ヨーガによるトータル・ヘルスケアに向けて〜

ヨーガの実践 講義の様子 ヨーガの実践

さわやかな初夏の森の中、今年も相方宏先生、ひで子先生による伝統的ヨーガのワークショップを開催します。
学術的な根拠と客観的で公的な基準をもとにこれからヨーガをはじめる方にも、そして今までヨーガに親しんできた方にも充実の入門プログラムです。
これからの人生をすこやかに過ごすためのお守りに、信頼のおけるヨーガの知恵を一緒に学びませんか。

このワークショップは、からだと心の両面への信頼性の高いセルフケア・メソッド「ヨーガ」への理解と自信を深めて行くプログラムです。

ここ2年余りの世界的な新型コロナのパンデミックは、わたしたちに自分の健康を自分で守る大切さを再認識させてくれています。
自分で自分を支えるセルフケアへの関心はさらに高まっています。

このワークショップのレベルは一般向けです。
これからヨーガを始める初心者の方から、長年ヨーガに親しんでいる方、また、現在ヨーガの指導に携わっている方もご参加いただける、「伝統的ヨーガの理論と技術」のプログラムの入門編です。

現在インドで進行中の「ヨーガ改革」の背景を踏まえながら、 これからの「ヨーガ」の共通認識とされる基礎知識とスタンダードな技法について確認して行きます。
そして、次世代へ向けた「トータル・ヘルスケア」のツールとしてのヨーガの役割を再認識して行きます。

理論面については、予習用の講義ビデオで事前に理解していただけるよう準備します。
養生園でのワークショップ期間中はヨーガの実習に集中することで、参加者のみなさんがご自分のヨーガの練習を自宅へ帰る前に確立・確認できるように指南します。

今回のワークショップで参照している文献は、2017年にインド政府AYUSH省から刊行されたヨーガの『公式ガイドブック(Certification of Yoga Professionals Official Guidebook Level1)』の1章ヨーガとヨーガの実習、2章ハタ・ヨーガ入門、3章パタンジャリ入門です。

◎座学の様子


日程:
2022年6月17日(金) ~19日(日)〔2泊3日〕
参加費:
66,000円(1人部屋)
58,000円(2人部屋・相部屋)
講師:
相方宏・相方秀子
  • ※10%税込、宿泊費、食費、プログラム参加費のすべてを含みます。
  • ※2人連れ、または他の参加者との相部屋(2名1部屋)でご利用の場合、1泊1名あたり4,000円を1人部屋料金より割引します。
  • ※2人部屋・相部屋をご希望の方はご予約時に備考欄でお知らせください。

★さらにゆっくりと過ごしたい方は里の家、新棟での前後泊が1泊より可能です。ご希望の方はリトリートご予約時にお知らせください。

ご予約はこちら

※定員に達したため、キャンセル待ち受付となります。

「伝統的ヨーガ〜ライフスタイル/思想としてのヨーガ〜」開催について

上記養生園主催の日程に続いて、相方先生主催による「「ライフスタイル/思想としてのヨーガ」」のワークワークショップが開催されます。伝統的ヨーガの知識面よりも体験面を重視したプログラム内容となり、「わたしの伝統的ヨーガ入門」から連続して参加いただくことが可能です。

日程:
2022年6月20日(月)〜23日(木)〔3泊4日〕
対象:
相方先生のWSに参加したことがある方

興味のある方は、次のページをご参照のうえ、相方先生へ直接お申し込みください。
https://www.facebook.com/dentotekiyoga/


【伝統的ヨーガの理論と技術】

ヨーガの歴史は古く、そのルーツはインドの精神的修行法として伝承されて来た身心統合・精神統一の方法論にあります。1920年代にヨーガの学術的研究が西インド・マハーラーシュトラ州のロナヴァラに設立されたカイヴァリヤダーマ研究所で着手されたことで、サイエンスをベースとした近代的ヨーガが一般社会の医療・教育分野に浸透して行くプロセスが始まりました。1960年代以降、ヨーガはある種の神秘的な装いを纏うインド発の健康法として諸外国にも広く伝搬されて行き、日本にも1960年代からヨーガが紹介されて来ました。日本では1990年代にヨーガが絡む大きな社会的スキャンダルによる停滞がありましたが、ヨーガへの期待と根強い関心は衰えることはなく、近年再びヨーガ・ブームと呼べる時期が到来しています。

 

しかし、もともとヨーガは無限とも言える多様性を許容するインドの宗教文化に伝承されて来たため、何かと誤解や混乱も多い分野でした。特に基準となるスタンダードな理論や技法への認識の不足が、しばしばヨーガの常識的な理解や社会的受容への障害になっていましたし、ヨーガにまつわるスキャンダルの温床にもなっていました。

 

ヨーガの本家インドでは、インド国外でのヨーガの恣意的な解釈や行き過ぎた商業化、またインド国内でのヨーガへの関心の高まりから、2008年にモラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)主導によりインド・ヨーガ協会(Indian Yoga Association)が結成され、ヨーガのスタンダード化とヨーガ教育課程のガイドラインを策定する作業が着手されました。そして、2014年にヒンドゥー民族主義系のインド人民党(BJP)政権が成立したことで、国策としての「ヨーガ改革」が始まり、インドの伝統文化に根差した叡智を現代の保健医療・教育分野へ適応して行く規格化/資格化/学歴化が進められています。

 

2015年から国連で「6月21日」が「国際ヨーガ・デー」として制定されたことに合わせて、国立ヨーガ研究所から一般向けに規格化されたヨーガ実習プログラムである「ヨーガ・プロトコール(Common Yoga Protocol)」が公開され、同時にインド政府AYUSH省でQCI(Quality Council of India/インド品質協会)が策定したヨーガ教育能力検定制度が導入されました。並行してインド国内の各大学にヨーガ学科の新設が推進されています。

 

2017年にはAYUSH省から公式ガイドブックが出版、その延長線上でWHO(世界保健機構)からヨーガ・トレーニング・プログラムの国際基準となるベンチマークが公表される予定です。2021年6月21日の第6回国際ヨーガ・デーにはWHOとAYUSH省の共同制作によるヨーガ学習用アプリ『mYoga』もリリースされました。

 

特に、新型コロナ・パンデミックの勃発以降、自己免疫力向上への切り札としてヨーガ実践が前面に打ち出されたことと、ロックダウンや行動制限に伴いインターネット上でのヨーガ活動が拡大したことで「ヨーガ改革」が加速化されています。

 

ヨーガに関心のある日本のわたしたちにとっても、本家インドでの「ヨーガ改革」は大いに歓迎されることに思えます。とかく今までヨーガには実体のない「鵺(ぬえ)」のようなところがありましたが、ヨーガに関する客観的で公的な基準が明確になって来たことで、今後どのような距離感でヨーガと付き合って行くかの具体的な対応が可能になって来ました。

 

またインド側が「ヨーガはインドの伝統文化である」という主張を前面に出して来たことで、ヨーガと健全な関係を築いて行く上での日本人としての主体性も問われることになりました。

 

現在インドで進行中の「ヨーガ改革」も、1920年代からロナヴァラに蓄積されて来た学術的なヨーガのリソースが土台となっています。日本でも今後も健全なヨーガの活動が持続的に発展し、ヨーガによる恩恵が広く提供されて行くには、インドの伝統的リソースに基づいたニュートラルで学術的なヨーガの知識を確認して行くことが有益です。

 

各個人の多様なニーズに応える柔軟性もヨーガの特性のひとつですが、ヨーガのどのような面に興味を持つ場合でも、ある段階で伝統的なヨーガのリソースについて知って行くことは望ましいステップと言えます。

 

2008年から着手された「伝統的ヨーガの理論と技術」というアプロ―チは、ヨーガとライフワーク的な付き合い方を志向されている方へのサポートとなるよう、時代の変化に合わせて常に最適化が進められています。

相方 宏・ひで子

講師プロフィール

相方 宏(あいかたひろし)

広島生まれ。東京外語大インド・パーキスターン学科卒、インド・マハーラーシュトラ州のカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ卒(DYEd1990-91)、1991-93年プネー大学哲学科修士課程(M.A.)修了、博士課程(Ph.D.)中退。1995−7年インド政府給費留学生(ICCR)、1996年インドの大学講師資格試験通過(SET/哲学)。近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスヴァーミー・クヴァラヤーナンダ(本名ジャガンナート・グネー:1883-1966)が1924年に設立したカイヴァリヤダーマ研究所の主要スタッフであったマノーハル L.ガローテー博士(1931-2005)に師事。ガローテー博士が1996年に設立したロナヴァラ・ヨーガ研究所のプログラム・コーディネーター。また、2014年に開講されたカイヴァリヤダーマ研究所のオンラインコースのメンター。1998年よりタイランドの大学でヨーガを医療・教育分野に導入する活動に従事(シーナカリンヴィロード大学哲学宗教学科、ソンクラー大学看護学部)。2004年よりMCB財団タイ・ヨーガ研究所共同ディレクター(http://www.thaiyogainstitute.com/)。

1年をインドでの「研究期間」とタイでの「仕事期間」に割り当てながら、ヨーガをテーマとしたインド研究とアジアの精神性の探究を続ける。近年は広い意味での仏教的精神性とヨーガの統合的理解へ注力。日本では2008年より穂高養生園で「伝統的ヨーガの理論と技術」の合宿セミナー・シリーズを実施。ここ2年余りは新型コロナ・パンデミックの余波でインターネット上での活動に比重が置かれている。

相方秀子(あいかたひでこ)

東京生まれ。1987年より、夫とヨーガの探究生活に入る。1990年よりインド・タイ在住、インドやアジア諸国に伝承されている健康の維持増進の方法論についての研究と活動。公私に渡り、夫の研究と仕事をサポート。ヨーガをテーマとして、インドやアジアの仏教国での自然と同調した伝統的な生き方についての洞察がライフワーク。