ワークショップ Workshops

Home > ワークショップ Workshops

安曇野パーマカルチャー塾

2023/4月〜11月2023年度安曇野パーマカルチャー塾
デザイン&実践コース ~原風景を守り、つなぐ旅~

安曇野パーマカルチャー塾 安曇野パーマカルチャー塾 安曇野パーマカルチャー塾 安曇野パーマカルチャー塾

2023年度から穂高養生園ではあたらしいプロジェクトが動き始めます。
舞台は、2020年に色々なタイミングが重なってわたしたちの新たなフィールドとして加わった広大な自然菜園。
天気の良い日には南アルプスや北アルプスが見えるようなとっても気持ちのいいこの場所は、前の地主さんが先祖代々大切に守ってきた場所です。

しかし、森に囲まれたここは、猿などの動物の被害が多いため私たちが受け継ぐ前の数年は野菜を作らず、ただ草刈りなどをして管理されてきた耕作放棄地でもありました。

このうつくしい原風景を守り、後の世代へとこの居場所をつないでゆくことができれば。そんな思いから、今回この場所でパーマカルチャーセンタージャパン(PCCJ)の設楽さんと共に第1回安曇野パーマカルチャー塾を開催することになりました。

この安曇野パーマカルチャー講座では2つの視点から養生園の敷地をデザインしていきます。

まずは、ミクロな視点から。
自然菜園のなかで5畝程度の畑(1世帯が自給自足できる程度)を四季を通じて一緒に作業します。
小さな畑のなかで季節の移り変わりとともに起こる土地と作物の変化を受け止めましょう。

そしてマクロな視点から。
自然菜園の土地、森、川、山全体へ。
風をよみとり太陽の光を感じ私たちとまわりのうつくしい自然が永続的につながっていけるよう、ゆっくりと時間をかけてフィールドを観察しながらデザインします。これは今年一年では終わらない部分もあるかもしれません。
来年以降は私たちのあたらしい暮らしに必要な小屋などの建築作業も入ってくるのではと予想してます。

参加者にとっても養生園にとってもこれからの方向性をすこやかに転換してゆくきっかけにもなりそうな講座です。
どうぞご参加ください。

★この講座をすべて修了すると、「パーマカルチャーデザイナー資格」が取得できます。

詳しい内容やお申し込みはこちら
(PCCJサイトへ)


開催期間:
2023年4月~11月の期間2ヶ月に一度、計5回開催します
日程:
4月22日(土)~24日(月)、
5月26日(金)~28日(日)、
7月21日(金)~23日(日)、
9月22日(金)-24日(日)、
11月23日(木・祝)-25日(土)
参加費:
・受講費
PCCJ正会員99,000円、一般110,000円 学生55,000円
・宿泊費・食費 110,000円(2泊3日x5回)
  • ※受講費はパーマカルチャーセンタージャパン(PCCJ)へ、宿泊費と食費は穂高養生園への振り込みになります。

パーマカルチャーって?

パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、持続可能な農業をもとに持続可能な文化、つまり人と自然が共に豊かになるような関係を 築いていくための仕組みづくりです。
パーマカルチャーが大切にするのは地球に、人に、自分にも配慮しながら、できた余剰物は社会と共有すること。パーマカルチャーは、これからの世界を生きていくための指標を示してくれるひとつの哲学のようなものかもしれません。

詳しい内容やお申し込みはこちら
(PCCJサイトへ)

福田太志

福田太志よりメッセージ

こんにちは。今回、この2023年度安曇野パーマカルチャー塾を企画したスタッフの太志です。

この講座のなかで目指したいことを養生園のコンセプトであるセルフケアという観点から見つめてみると私たちに今必要なのは「時間軸の結び直し」だと感じています。
都市化が進む現代は全て”人間”の時間軸でコントロールされていて、情報化の中でその精度はどんどん上がってくると同時に求められる期待値も上がり、それがときにつらい。
確かに便利だけどそのつらさに気づかず、自分の首を絞めてしまうことも多いような気がします。
でもふと辺りを見回すと、私たちの足元には”人間”の時間軸以外のたくさんの時間軸が転がっています。

今この瞬間も、そこには春を待つふきのとう、芽吹きはじめるタラノメ、空を飛ぶトンビ、森の中を吹き抜ける風、揺れる木々、回る地球、風化していく岩それぞれの時間軸がそれぞれのスッピードでここにあります。
自分の体に流れる時間と足元にある自然の時間をもう一度むすびなおしたり、ときほぐしたり、そんな事がこれからの時代、セルフケアをする上でとても大切なように思うのです。

じゃあ、どうしたらもっと”人間”以外の時間軸たちとつながることができるでしょうか。
私が昔森のようちえんの先生をやってた時、模倣と手本という一つの教育観がありました。

幼児期の子どもたちは周りの環境を、全身を使って真似しながら成長してゆきます。それが時にはごっこ遊びで表現されたり、また体の内臓も環境に適応するために変化していきます。

模倣する力は子どもだけでなく大人にもまだ備わっているはずです。
ただそこにいるだけで、私たちの体は自然の時間とチューニングできるのではないでしょうか。

これからの世の中に漠然とした不安を抱えている人も自然とともに暮らすことをはじめたい人もまずは今いる場所で自然とどうチューニングしていくか。
講座を通して、その方法を一人一人が見つける場になったら嬉しく思います。